里親制度
里親の種類
里親制度には、養育里親・専門里親・養子縁組里親・親族里親の種類があり、夫婦で登録が必要です。
養育里親 | 事情により家庭で育てられない児童に育ちの場として一定期間、家庭生活を提供いただく制度です。 |
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専門里親 | 虐待等で心身ともに傷ついた児童等、専門的なケアを必要とする場合の里親制度です。 |
養子縁組里親 | 民法に基づき、法的な親子関係を成立させる制度です。 |
親族里親 | 3親等以内の親族(祖父母、叔父、叔母等)の児童の親が行方不明等になり、養育できない場合の里親制度です。 |
里親になるステップ
里親になるまでのステップは、児童相談所への相談から始まり、家庭訪問調査が行われ、里親制度などに関する研修受講の後、審査がなされて里親名簿に登録がされます。里親になった後も定期的な更新研修の受講が必要です。
職業や住居、所得額、家族の宗教などの制限はありませんが、健康であることや年齢の制限はあります。また里子さんの受け入れに対する家族全員の理解や協力が何より必要です。里親さんには、活動に伴う委託費が支給され、里子さんの教育費などは別途支給されます。尚、委託費は非課税です。
- 相談
- まずは里親制度について詳しくご説明いたします。里親についてご理解いただきましたら、ご家族同意の上でお申し込みください。
- 調査・研修
- 児童相談所の担当職員が家庭訪問し、調査を行います。その間、里親制度等に関する研修を受講していただきます。
- 審査・登録
- 児童福祉審議会等での審議を経て里親として認識されると、里親名簿に登録されます。
- 更新
- 養育里親・養子縁組里親は5年、専門里親は2年ごとに更新研修を受講していただきます。
里親Q&A
- 里親になるために資格は必要ですか?
- 一定の要件を満たしていれば、特別な資格は必要ありません。
- 対象となる子どもはどのような子どもですか?
- 保護者が亡くなったり、行方不明になる、傷病による入院や虐待など、さまざまな事情から家族と暮らせなくなった子どもが対象です。原則18歳未満の子どもが対象ですが、必要に応じて20歳までとなるケースがあります。
- 里親として子どもを迎え入れる期間はどのくらいですか?
- 子どもたちのニーズと里親さんの状況によって様々です。長期委託となる場合は数年間、短期委託の場合は数週間〜1年以内となります。
- 共働きの里親へのサポートはありますか?
- 必要に応じて保育所や放課後児童クラブの利用が可能です。
- 子育ての経験がなくても里親になれますか?
- 大丈夫です。必要な知識や里親制度については、研修の受講で身につけることができます。また、お困りの際は児童相談所の職員がお電話・ご訪問により悩みをお聞きし、一緒に解決方法を考えます。その他、地域の里親会による支援や交流活動もあります。